皇汰は皆に好かれる太陽の様だとしたら、
葵は夜空に静かに浮かぶ月みたい。
太陽は存在が大きすぎるから、見なくても見えてしまうんだ。
月は……優しくなりたくてついつい眺めてしまう。
だから私はこの歪なオニギリを二人に作ってあげたくなるのかもしれない。
皆の美味しいオニギリを食べながら、歪なオニギリが少しずつ少しずつ綺麗に出来ていく。
上手く(あくまでも私の中で)できたオニギリを大きなたっぱに詰め込んだ。
1つ、一番上手くできたオニギリをラップに包んだ。
皇汰はまた歪だと笑うかな。
……喜んで食べてくれるかな。
気づいたら、カーテンから差し込むのは明るくなりかけた光。
私は目を擦ると、慌ててお風呂に入ってベットに潜った。



