ちらりと皇汰を見上げると、ばっちりと目があった。
「……お前も行く?」
という事は皇汰も行くんだ。
私はオーバーリアクション並みに首を振る。
「んーん。私、もう少し頑張って作ってみる」
「――葵って奴に?」
「あはは。リンダに頼まれたからね」
そう言うと何故か気まずい沈黙が生まれてしまった。
私の気持ちを少しでも皇汰が知っていたのなら、こんなに気まずくならないんだろうけど。
「えー? 葵くんオニギリなんて食べるの?」
バタバタと皆が部屋に帰って用意する中、葉瀬川さんが漫画を読んでいた顔を上げた。
「なんかあんまり食べないみたいだけど、オニギリに具を詰めて食べてるよ」
「ふーん。無農薬のお野菜だけとかの食生活は改善されたのかなー」



