201号室の、オオカミくん☆




「俺は肉巻き」

ひー! 牛肉を甘辛く煮込んでる。本格的だ。

辺りを見渡すと、葉背川さんのオニギリはお米の粒が光輝く綺麗な三角形のオニギリだし。


ドラガンさんは香ばしい匂いの焦げ目がついたオニギリだし。


リヒトさんとトールさんは海苔を上手にくり貫いて、可愛いパンダのオニギリだ。


私だけ。私だけが……。


ポロリ


「ぎゃー! 崩れた!」

ポトリ

「ぎゃー! 三角にならないから立たない!」

握っても握っても、三角にならず丸まるオニギリ。

強く握ったのに、半分に割れてしまうオニギリ。



「……私、オニギリですらまともに握れないなんて……」


御礼にオニギリを、と思った自分が烏滸がましすぎて恥ずかしい。