201号室の、オオカミくん☆

「被害者は、家柄が良いだけのグズの私だから、土下座で済ますつもり?」


私が仁王立ちすると、その左右に皇汰と葵が立った。


「今回は私だけだけど、四月ぐらいの覗きとバレー部の盗難は犯罪だよね?」


「本当に申し訳ない。だが、こいつはもう何をしてもグズでどうしようもない。希望大学には落ちるし、落ちたら落ちたで反省もせず反抗してフリーターだし。期待ハズレなんだ」


グズ。

期待ハズレ。

言われたjrは、無理矢理押さえつけられて土下座した形のまま、プルプルと震えだした。


「お前、よくもまぁ自分の息子をそんなナイフでズタズタにできるな」


「は?」

驚いた学年主任は顔を上げた。


「スリッパ!」

そう叫ぶと皇汰がスリッパを脱いだ。

皇汰が渡してきたスリッパで思いっきり薄くなりかけた部分の頭を叩いてやった。