201号室の、オオカミくん☆



「結愛!」

「秀哉(しゅうさい)!」

二人の声に、顔を傾けていた葵は動きを止めた。

髪を掻き上げながら、葵は真っ直ぐに皇汰を見た。

皇汰は敵意も好意もない葵の表情に怪訝そうにしている。


二人の不思議な初対面の中、学年主任はjrの髪を引っ張ると一緒になって地べたに額を擦り付けた。



――あの学年主任が私に土下座している。


さっきまで自分の父親を『クソジジイ』と言っていた息子の為に。


でも学年主任の次の言葉で私は口を開いて呆れてしまった。



「どうか、内密にして欲しい。この事は誰にも他言しないでくれ」

隠蔽するつもりだ。

きっと前の覗きの時も、こいつリンダに土下座したんじゃないのか。