201号室の、オオカミくん☆

確かに正論かもしれないんだけど、葵に言われたり葵に助けられたりするのは正直腹が立つ。


「これで、ほっぺにチューしたの許してくれる?」


「許すわけないでしょ! ほっぺにチューなんて!」


……ん?

ほっぺにチュー?

ほっぺ?


「ほっぺだったの?」


「うん。ほっぺ」


葵は手ではなく足で、jrの手をグリグリと踏みながら笑顔で答えた。

ほっぺ。んー。ほっぺ。

ほっぺなら顎を蹴り上げてまで怒る事じゃなかったかな?
てっきり私は……。


「唇かと思った?」

「違っ」


「――唇にしていい?」


そう言って、葵は大きな体を屈めて、私の顔にそのアーモンドアイを近づけてきた。


葵の唇は……綺麗な色で色っぽくて。

私は――……。