201号室の、オオカミくん☆



連れて行かれた加賀美病院の、イケメンな先生にそう言われた。

撮ったレントゲンを見ながら先生は溜め息を溢す。


「どうしたら親指を骨折するような力でぶつけるの?」

「覗きをしてた犯人を蹴りました」

にっこりそう言うと、怪訝そうな顔をする。
でも深く追求されないように笑って誤魔化しておいた。


――骨折。

聞いた瞬間は絶望したけど、親指なら生活に問題ない。

足首の腫れはただの打撲だったし。


ギプスではなく親指と隣の指をアルミ板を敷いてぐるぐる巻きにしただけで済んだ。


学校規定のスリッパは自分のサイズじゃ履けないから誰かに借りなきゃいけない。

…………光のスリッパが合えばそれを借りよう。