201号室の、オオカミくん☆



書いてないけど、職員室にいるリンダに会いに行こうとして立ち上がり、動きを止めた。

「あ」

「あ?」

私の発言に二人が首を傾げる。

「進路指導室で二人にして大丈夫?」


――危ない進路指導室が始まったりしないだろうか?

そう思って二人を見たら、二人は顔を合わせて爆笑し出した。
岸六田先生なんて胸をぷるぷるん揺らしているから、悔しい。


「大丈夫。皇汰はあんな馬鹿もうしないわよ」

「――やけに信用してんじゃん」


「実習中は生徒と先生だもの」

ね?、と同意を求める声が甘い。

誘うような伏し目がちな瞳に睫毛の影が映える。


「実習が終わったら?」


その言葉の先は、妖艶に微笑んで答えなかった。

二人の駆け引きみたいな視線が交わされる。

甘い。


「…………」


私は邪魔にならないように無言で進路指導室を跡にした。