「あ」
「げ」
あの日のデジャブ。
本棚の三段目に登る私を見て笑った貴方にリンクする。
シンクの上に乗り、ブレーカーを押す私。
それを小さな脚立を持って口を開けているのは、皇汰だ。
金髪の髪をピンピンに立てて、着崩した制服を着て、あの日のように私を見ている。
「何で、結愛(ゆい)がいんの?」
「あ、私、今日から此処に住むんだけど」
そうヘラリと笑うと、皇汰は頭を抑えた。
「……結愛だったのか。まじか」
「何で皇汰が此処に?」
シンクに立ったまま、奇妙な構図で私と皇汰は会話する。
――半年振りぐらいなのに。
「ブレーカー、上げとこうかなって思って」
「あは。上げちゃった」
そう言うと、目を細めて微笑んだ。
「結愛らしいな」



