201号室の、オオカミくん☆





真っ暗な花忘荘に着くと、どちらからともなくお腹が鳴った。


「皇汰、今日の夜ご飯は?」

「ふふん。昨日作ったカレー」

此奴、料理もできるのか。

「お米持ってお邪魔して良いでしょうか。ご飯は炊いております」

「良かろう。炊飯器と共に参られよ」


皇汰が偉そうに有無、と眉をキリリと吊り上げた。

「いや、炊飯器は重いから持ってやろう」


そうウキウキと私の部屋の前でポケットから鍵を取り出す。


「殿、何故私の部屋の鍵を!?」

「前に千景に貰ったのじゃ」


そう言えば初日、鍵をかけた部屋に侵入してきたな。



「殿、それ私が預かりますので」


「駄目じゃ。そなたに何かあれば駆けつける為にも持っておく」