「でも確かに、結愛の前では格好つけてないから気が楽かも」
「そーよ。私の前でも格好付けなさいよ」
何で私に気を抜こうとするのか。
私だって格好良い皇汰にきゅんきゅんしたいってーの。
「え? 結愛は素の俺が好きなんだからこのままで良いじゃん」
「――っ」
ね?って可愛い子ぶりっこして首を傾げてみせた皇汰は、素であっても天然腹黒だと思う。
「俺も、結愛の竹を割りすぎたような性格、好きだよ」
「割りすぎたって何だよ。どうせオヤジですよ。オヤジ」
皇汰の腰辺りにパンチしたら楽しそうに笑った。
こんな皇汰を見れないなんてちょっとだけ岸六田先生に優越感さえ覚えてしまう。
――私しか知らない皇汰。



