「……そんなに俺、ガキッぽいのに無理してる?」
ばつが悪そうに頭を掻き上げると、ちぇっと小さく呟く。
「いや、分からないぐらい大人びてるよ」
「そっか」
複雑な顔をして皇汰は黙り込む。
年上の岸六田先生に釣り合いたくて背伸びしてるんだろうけど、無理はしても似合わないと思う。
それじゃなくても、なんか達観してるんだからさ。
「そういや、若社長は岸六田先生の猫?」
「あー。いや、あれはニューヨークの知り合いがうちの姉に預かってって頼んだんだけどさ、親猫に似てさすらうんだよ。ここらのボスだし」
「ボス!?」
「猫四天王を侍らすボス。新参者のお前に挨拶兼偵察に来たみたいだな」
猫四天王。
皇汰がサラっと当たり前みたいに言うから、それ以上は追求しないでおこう。



