201号室の、オオカミくん☆




「どこで寝てたんだよ。お日様の匂いがしたぞ」

そう言われると何だか特別な気分になってニヤニヤしてしまう。
あの空間は、息苦しい現実から逃げ出せるから内緒にしたい。



「私と若社長の秘密だよ」

「――心配して損した」

はーぁと髪を掻き上げながらそう言う。掻き上げた髪の隙間からは、ピアスがジャラジャラ付いた耳が見えた。

――完全には良い子ちゃんになるつもりはないのか。



「皇汰が悪いんだよ」

「俺?」

「岸六田先生を自分のクラスの担当にしたくせに、避けたりピリピリしたり。自分がキスして気まずくしたのにさ」

「……傷口を抉るなよ」


「クラスの雰囲気を乱すなら私がボイコットするから!」

「いや。結愛を一緒に探してたら、何とかなりそうな雰囲気だったから」