もちろん……向こうはプロな訳で、そんな私にも丁寧に接してくれる。



各種棚から……眩暈がしそうなぐらい大量のサンプルを取り出す仕草すら、目の前のお姉さんは女らしい。



女としてまだまだだなって、嫌でも実感してしまう。



でも



それでも欲しい。



あの空間で、雪乃ちゃんの香りだね……そう言われる一つのものが欲しい。



匂いで店長や、秋や、いつも来てくれる人を嗅ぎ分ける自信だってあるんだから!!



だから……服を脱いでも変わることのない”私”を探す。