「はいっ」



その言葉に手元へ視線を戻すと、そこにはパリッとした封筒がある。



「何ですか?」



「今月おかげで売り上げ良かったからね♪」



おかげって言われるほど何かをした気もしないし……それ以前の平均値だって分からないんだけど。



開けてみると……そこには



「いいんですか??」



分厚い商品券が入っていた。



「雪乃ちゃん店以外でメシ食ってないでしょ?服だって……」



「それは……」



確かに店長の言う通り、少しでも利子が増えないよう私は質素な生活をしている。



「金券ショップとかに売るなよ?」



そんな……精一杯の愛情に不覚にも泣きそうになってしまった。