「ぎゅうさせて?」 言われるままに強く抱き締められると……なぜか胸が痛くって。 カッコいい姿の裏を私だけが見てしまったような、そんな気持ち。 秋はまだ私と同じ18歳で、魅かれるように夜の世界に来て、だけど世間は思うようにいかなくって。 「秋、今日も頑張ろうね!!」 明るく言って抱き締め返すと、更に背中に回された手に力が入る。 「ありがと。実は……不安でさ……」