「いや……そ、そうですね?」 視点を泳がせ、フロアに目をやった先に……。 「……あ」 No.1の凪さんが座っていて……。 もちろん怖くないって言ったら嘘になるんだけれど、サラサラと空調で揺れる茶色い髪とその横顔が綺麗過ぎて……思わず見惚れてしまった。 その瞬間!! 見られている事に気がついたのか、凪さんはギロリとこちらを睨む。 慌てて手元に視線を映し、再度見上げた時にはもう……そこに凪さんの姿は無かった。 ……やっぱり、嫌われてるよ。