まだ、熱を帯びるおでこをそっと押さえつつ 手を引かれ、連れ出されたのはドアの外。 と言っても出る事は許されていないから、ドアを半開きにして盗み見る。 さっきは気付かなかったけれど、そこにはホワイトボードが置かれていた。 今日と明日。二つに区切られた上下のボードには細かく時間が刻まれていて……。 「雪乃ちゃんは7時に出勤でしょ?だから……」 明日の7時の所に大きな字で【秋】と書き入れる。 「これで、明日の一番は俺が予約したから!!」