「秋さん、早いですね」



後でねって確かにそう言っていたけれど、お店はまだ始まったばかりなのに……。



そんな私に構う事無く、部屋をぐるりと見渡すと



「服とか好きなの買って貰えよ?オーナー金持ってんだし」



「いえ……でも私は」



借金を抱えた身、と言いそうになって口を噤む。



ちゃんと向き合って、仕事をしてお金を返すんだから!!



仕事なんだから!!



心に言い聞かせて、じっと秋さんを見上げた。