0時を廻って、一気にざわめく店内。
営業が始まったら、私はこの部屋から出る事は許されない。
酔った勢いで、部屋前の通路までやって来るお客さんがいるかもしれない。
だから……このバストイレ完備の部屋で、私は過ごす。
30人の人が一気に押し寄せたらどうしよう?……なんて思っていたけれど、今はまだ静か。
カチカチと音を立てる時計の音だけが室内に響いて……余計に緊張が高まる。
-コンコン-
ノックと共に開いた部屋に、店内で流れているであろう音楽と、人影が映った。
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