「あと彼が……No.1の神野 凪」 そう言われても……誰も動かない。 「凪っ!」 「はいはい」 気だるそうに、私の事を睨むように立ち上がったこの店のNo.1。 柔らかそうな茶色に染めた髪を揺らし、同じくカラコンなのか薄い茶色の瞳が光る。 冷たそうな瞳……その表情はお客さんの前では柔らかく崩れるんだろうか? 「よろしくお願いします!!」 そう、頭を下げた私に……凪さんは視線を合わせる事無く視線を外すと、そのまま席に着いた。 凪さんは、私の事……嫌い??