-ピピピ-



タイマーが鳴る頃には、手馴れたもので店長はしっかり着衣を元に戻し、何事も無かったようにそこに立っていた。



一瞬の出来事。



全て夢だったんじゃ……そう思うぐらい頭はふわふわとしている。



意外にも……嫌、ではなかった。



紳士的だったから?



それとも……。



「そうだ、そこの扉の奥に服あるから好きなの着てね♪」



そう言われて、未だに自分だけは裸だった事に気付く。



「今更隠さなくても……」と笑う店長の視線から逃げるように



私は赤くなりながら、置いてあった毛布をすっぽりと被った。