コレが……こんな出会いじゃなければ、確実に見惚れてたと思う。 少し長めの……サラサラした髪がメガネに触れるのが気になるのか、それを手でかき上げるとにっこり笑ってバインダーを開いた。 「そんなに難しくないから」 私のドキドキが伝わるのか、そう言いつつも真剣な顔つきだ。 その1ページ目。 大きな字で書かれているのは 【お客様とは決して寝ない事】