「重くなんて……ないよ」



両親を失ってから、久しぶりに受けた愛情。



自分を痛めてまで真剣に相手を思う、そんな事なかなか出来る事じゃない。



「ちなみに、万が一お前が俺に飽きても変わらないから」



「え??」



「この返済義務は俺とオーナーとで結んだものだから、別れようが、嫌われようが、そのまま本社にいればいい」



……どうして??



どうして……そこまで。



困った顔をする私に



「だから言ったろ?重たい奴だって。だけど……出来る限り、隣から離れるな」



照れ隠しなのか……窓から見えるネオン街の夜景から視線を外す事無く、前を向いたままそう告げた凪に、私は何度も何度も首を縦に振った。