椅子を引いてもらい、席に着いた瞬間……



「その格好で来たのかよっ!!」



そこには……笑い出しそうな凪。



「そんな事言われても……他に服持ってないし。それにっ、万が一お客さんに見つかったら困るって思って……」



語尾は力無く、しょんぼりとした私に



「いや、悪ぃ。俺が悪かった。お前の事情知ってるのに……」



あの凪が……謝ってる???



私の意志に関係なく、やって来たボーイに「同じもの」と注文を入れると



「俺の話を聞いて欲しい」



神妙な顔に変化をし……私も受け止めなきゃいけない時間が来たんだって感じた。



話して??



凪が隠してる事は一体……。






そして届いた、搾り出すような声は……。