「ごめん……なさい。今度はすぐ出ます」 「じゃなくて、もっと早く連絡するだろ?普通……」 それは……まるっきり甘い要素一つ無い会話。 やっぱり……全部嘘だったんじゃないか?? そんな、不安になった私に 初めて聞く、愛のこもった声が聞こえた。 「心配だろ?全部嘘だったんじゃないかって!」 あ……まただ。 私と凪、心に抱く同じ感情の共有。 「私だって……全部嘘かもって……思った」