「雪乃ちゃんやったっけ?」 これからやって来るであろう、おぞましい仕事を思って恐る恐る顔を上げた私に……全く場違いな大声を上げると。 「ええ仕事があったわ」 口は固い? 男性経験は? そんな矢継ぎ早な問いに「もちろん」「えっと……少々」戸惑いながらも答えていく。 その答えに膝をぽんと叩き、境オーナーが紹介してくれたのは……。 思わずぽかんと口を開けてしまうぐらい……そんな仕事があるのかと、驚いてしまうような内容のオシゴトだった。