聞いていいのか、少しだけ不安が心を過ぎる。 凪の要求って一体……。 「ま、それは本人に聞きな」 案外そわそわして待ってると思うけど? そう言いながら、さっきの紙をつんと指差す。 時計を見たら、そろそろ悠哉さんも仕事に行く時間だ。 「これからも彼氏の友達として宜しく!!十条店長も彼氏の上司として何でも言えってさ」 「はいっ!!本当に……ありがとうございました」 私は幸せだ。 家族のように一緒に心配してくれる、こんなに優しい人達に囲まれている。