「あいつさ、客前では格好つけてるけど普段はあんなだから」 既に姿の見えない廊下でそっと手を開くと……そこには、意外に綺麗な字で凪の連絡先が書かれた紙が置かれていて……。 電話番号とアドレス、そしてその下には 【これを見たら連絡先を教える事!】 と、そっけなくそれだけ書かれていた。 「まぁ、足りない事には全部答えるから」 悠哉さんに促されてしぶしぶ部屋にお邪魔した……ものの。