耳を塞ぎたくなるぐらいの爆音で、トランスが流れる店内……。 「いらっしゃいませ」 こんな店に、18歳の私が立っている異常な事態。 怪訝気に、顔を覗き込む黒服の店員に 「横山さんからの紹介で……」 ぼそっと伝えると、あぁ……と納得した顔になる。 「借金だっけ?」 無神経にあっさりと聞くって事は、他にもそんな子がたくさんいるんだろうか? 逃げられる訳も無く、とぼとぼと……裏の部屋へ案内される。 そこには……。 にやにやと太ったカエルのようなオジサンが、私を楽しそうに眺めていた。