ぼんやりそんな事を考えながら、あまり目立たない隅の方へと腰掛ける。ここは私の定位置。



時間になり、悠々とドアを開けて入ってきたオーナー。



いつにも増して……派手な金のネクタイが胸元で光る。



そういえば……オーナーと会うのはあの日以来だ。



俯き加減な私を置いて、朝の挨拶が始まった。



「じゃあ今日も一日宜しくお願いし……」



「その前に一言いいか?」



店長の言葉を静止した境オーナー。



難しい顔で黙ったまま、私の元へと……突然やって来た!!!