横山ニコニコ金融のオヤジは 「じゃ、頑張って!!」 だけ言って……すっかり私の事なんて放棄だし。 いや……そりゃ嫌だけど。 だけど!! 私が頑張って返さなきゃって……思ってるのに。 せめて、お店との面接の時ぐらい……来てくれてもいいんじゃない?? ケバケバとした赤い扉に、大量のぐるぐる回る黄色い回転灯。その安っぽさに更に心が重くなる。 はぁ……と肩を落とすと、私はそのお店のドアを、俯きながら開いた。