そんな二人の会話を、寂しそうに聞いていた人影があった事は誰も知らない。 「凪じゃ……勝てねーって!!それに、ちょっとだけ似合いだし」 サラサラとした金髪が闇に揺れ、ラフな私服に着替えた影が深夜のネオン街を駆け抜ける。 目指す場所は……ギリア。 最後に…… これだけは言わないと。