「自分の胸に聞いてみろよ」



「俺は……」



「人を好きになるのに、時間は必要なのか?それとも……俺達を一回の接客で好きになってくれた客の気持ちまで、全部嘘だって言うか?」



本気でホストである彼らを愛し、支えている女性達。



いくらホスト側が、夢の時間を提供しているとはいえ……数ある店から選ばれていること。



それを愛だと言わずに、何だと言うのか。



「悠哉……協力してくれるか?」



凪の中で、答えは決まった。



その硬い表情に苦笑しながらも……悠哉も勢いよく立ち上がりほら?……と手を差し出すことで、自分の意思を示す。