営業の終了した店内の片隅。 聞こえてくる悠哉の声。 「凪は全然平気か??」 「何が……」 タバコを乱暴に消すと、疲れた瞳を濁らせる。 「雪乃ちゃんの……ってそうだよな。お前には大切な人が……」 「いねーよ」 悠哉の言葉を遮るように、被せられた声。 「アイツとは……誕生日の前日に別れた」 思い出したくない傷なのか、一瞬苦しそうに顔を歪める凪とは対照的に、悠哉は得心のいった顔で頷いた。