「雪乃が俺の彼女になる覚悟が出来たら、いつでもここに電話して!!」



手元に残った名刺。



ゴメンね、秋。



きっと……借金を返し終わる頃には私はおばちゃんだよ。



たとえ、あの日の凪がこの胸から消えても……同じな気がした。



挨拶、記念、抱きおさめ。



いろんな理由でみんなが来てくれるから……嬉しくて、幸せで。



「何かあったらいつでも俺の部屋のチャイム鳴らせよ?」



悠哉さんまで、それだけを言いに顔を出してくれた。



今は……



新しい場所の人達が、優しい事を祈るしかない。