もちろん……凪が部屋に来る事は、無いんだけれど。 すれ違う視線の数だけ、胸が痛くなる。 「雪乃♪これ一緒に食お??」 そう言って、新発売のお菓子を持って来てくれる秋と過ごす時間も……また痛い。 そんな私を何も言わずに見守る悠哉さんと、何も知らないいつもの優しい店長。 せめて……悪態でもいい。 誰とでも寝るんだ、って……そんな冷たい言葉でもいい。 視界に入っていない方が、切ないなんて。 私……本当にバカみたいだ。