「おはようございます!!」



「おはようございますっ!!」



今日も静かにお店は開く。



私は一日一度、朝礼の隙にそっと凪の事を盗み見る。



お客さんが座るソファじゃなく、誰かと隣り合う事を嫌うのかヘルプの小さな椅子に座り、視線は遠くを見つめたまま。



いつも隣にいてくれる秋に悪いと思いつつ、部屋に来ない凪を見れる少ない機会を大切に。



だって、その横顔だけでも



一日頑張れる気がするんだ。



それは……束の間の、ある意味平和な時間だった。