それから、2時間ぐらい……これまでマトモに話した事が無かったなんて嘘みたいに、私達は語り合った。



そこで決めたこと。



まず、私も仕事だから秋には何も言わない。秋の気持ちが冷める事だって、私の気持ちが秋に向かう事だって、どちらもありえるから。



そして……凪との関係は。



「悪いけど……一途な奴だし、酔った勢いか、それとも大喧嘩でもして少しにてる雪乃ちゃんに当たったとしか」



「です……よね?」



だから……全てをこのままに



胸に芽生えた淡い恋心は、気付かないフリで



そっと心の中にしまうんだって……決めたんだ。