「ね、雪乃?」 「ん??」 照明に反射して金色の髪がキラリと光る。 華奢な、少年体型をした秋の体。 女の子なんて知らない、秋がそう言えば通ってしまいそうな、穢してはいけないような白い体に天使のような笑顔。 その秋の唇が近付いてきて、キスをするんだと私も目を瞑る。 けれど その口元は私の耳元にぴったりとくっついて……。