それから 凪の私に対する態度は睨みつける……から見ないフリに変化をして。 時折見せる悲しそうな表情に、私もまた……気がつかないフリで。 「雪乃っ!!」 部屋には、なんか最近めっちゃいい香り~と私の髪に顔を埋める秋がいる。 まだ高校生のようなあどけない笑顔が私をちょっと癒す。 顔だけ? ホストだから? 秋と仲良くなればなる程、あの日の凪の言葉を思い出す。