「んんっ!!」



声を出そうとしても叶わない。



アルコールの香りが舌と共に私の口内へと入ってくる。



片方の手で、私の頭を押さえつけ……もう片方の手を腰に回し、無心にキスを重ねる。



これまで体験した事のないような、激しいその行為に私の頭までクラクラして来る。



息もつけない中、なんとかそおっと瞳を開くと……



乱れた襟元を通して肩越しに揺れる、緩いパーマをかけた柔らかそうな茶色い髪。



え……???



ひょっとして???