本当の「好き」に気づいたとき、




「ここは女子メインになりそうだな」



真田くんがボソッと呟いたのを私は聞き逃さなかった。



入って早々、真田くんがもらした本音。


「まあまあいいじゃん?」


佐野くんがなだめた。



「あ!楓このブランドの財布欲しがってたよね!」


千里が入口付近の店を指さす。


女の子らしい雰囲気の店の中央にピンクの可愛い財布がある。


そう。私が欲しいやつ。


「そー。可愛いよねー」



その時








「そんな可愛らしいの似合うかよ!」


大きな笑い声。

この声は


「ゆ、雄大!?」


振り返ると佐野くんと真田くんの隣あたりに雄大ともう一人女の子がいた。



「うるさいな!ってか、なんでいるの!?」


「俺らもここ選んだからだろ」


隣の女の子は同じ班の…。


「他の人は?」


「えーなんかはぐれた」


頭をかきながらあたりを見渡す雄大。


女の子もキョロキョロしている。



「ま、とりあえず探してみるか」


雄大がそう女の子に言うと女の子は微笑んで頷いた。



「じゃーな」


「うんバイバイ」




雄大と女の子はもう一度店内に戻った。




なんか…あの子…



「坂下くんのこと好きそうだよね」



千里が言った。


「ね…」



私も唖然とする。