先生と出会ってから、私は、「寂しさ」を知ったのだ、と思いました。




先生と一緒に帰ったり、


先生と一緒に朝ご飯を食べたり、


先生と同じお弁当を食べているのだと思ったり、



………それだけで私は、自分は一人ではないという気持ちになっていたのです。





だから、今―――先生との距離が少し離れてしまったような気がする今、私は、一人きりの部屋で、良いようもない寂しさを感じているのです。






…………どうしよう、と思いました。




私の中で、こんなにも、先生の存在が大きくなっている。





先生と離れたら不安で不安で涙が出てしまいそうなくらい、




私は先生に頼りきっている―――





このままでいいのでしょうか?





私はひんやりとした床にぼんやり座ったまま、いつまでも考え続けていました。