「鳴はアホとかいう簡単な言葉で片付けられるレベルやないやろ。何でうちの高校受かったか分からん」
「えー、疾風だってたいして頭良くないやん!」
「お前よりかは何倍もマシっちゃ」
と思ったけど、どうやらそういうことでも無いみたい。
多分三島くんは推薦組なんだろうな。
うちの高校は県立だけど、力を入れてる陸上と吹奏楽の実力者は推薦で有利になるって聞いたことがある。
ならたいして頭が良くないって言われてた一岡くんも推薦なんだろうか。
でも二人の会話に入ってまで質問することじゃないから、机にうつ伏せて話しかけないでオーラを出す。
「コラ、三島、一岡。静かにしないと俺が話を進められないだろー!」
そうすると先生の怒った声が聞こえて、隣の三島くんが「ひぇっ」なんて変な声を出してビックリするもんだから、思わず口元が緩んだ。
隣が三島くんって退屈しなくて良いかもしれない。
……まあ、その分何倍も面倒なことになりそうな気はするけどね。

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.801/img/book/genre1.png)