風がさらった恋心。







……どうして、こうなったんだろう。

重たい机、そしてそれ以上に重たく感じる体を引きずるようにして移動した私を待っていたのは。




「これから宜しくねー!」

「宜しく、千葉さん」




LHRで行われた席替え。

窓側の席だったらそれで良いなんてお願いしながらクジを引いたのが間違いだったのかもしれない。


後ろから二番目の一番窓側。

今の席から二つ後ろに下がるだけで移動も楽だ。

最高だと心の中でガッツポーズをしたのもつかの間。


辿り着いた先の光景を見て絶句した。



隣の席は、満面の笑みの三島くん。

そして私の後ろは、穏やかに微笑む一岡くん。


もしかしたら一番最悪な席を引き当ててしまったのかもしれない。

そんな失礼なことを思ってしまうほど、和やかな雰囲気で私を迎える二人に対して、やるせなさを感じた。




「千葉さんって頭良いよね?俺アホやけ、勉強教えてね!」




何故か少し得意げに勉強は苦手だど宣言した三島くん。

同じ高校に通ってるんだから、それほど学力に差はないと思うんだけど……。