「それ予定だからな」
予定表を見た私と葉月は開いた口が塞がらなかった。
本当にぎっしり補習が入ってる。
休みは土日と盆の数日間と所々に少しだけ。
「お前らのせいで俺の夏休みまで減ったんだからな」
心底嫌そうな顔で言う笹川先生。だったら減らして欲しいって思ったけど、言うわけにもいかない。
葉月が言うだろうけど。
「センセー、これ何時まで?」
「昼には終わるな」
「夏弥、昼から遊ぶぞ!」
「は?……あーうん」
意外すぎる。葉月が何にも言わないなんて。
葉月の事だからもっと嫌だと言うはずなのに。
「葉月……熱でもあるんじゃないの?」
「何で?」
「今日の葉月、おかしい」
「そうか?いつもみたいに紳士だけど」
いつもの葉月だ。葉月が紳士とか有り得ない。というか、おかしい。
「お前ら本当に仲良いな」
微笑んで言う先生。
「だろー?」
葉月は得意げに言うと、私の肩に手を回した。葉月はごく自然にこういうことをする。
男友達にやるのと同じ感じだからか、付き合ってると勘違いされない。
多分、されてない。
「葉月、暑苦しい!」
私は葉月の手の甲を抓って体を離すと、ケータイを探すためにカバンを開けた。
「あ、ケータイ忘れた」
「夏弥ーお前、ケータイ忘れすぎ」
確かに私自身、忘れすぎだと思う。けど、葉月に言われると……何か腹が立つっていうか。
「本借りてくるなら早く借りてきてよ!」
葉月にカバンを押しつけると教室に向かって走った。
予定表を見た私と葉月は開いた口が塞がらなかった。
本当にぎっしり補習が入ってる。
休みは土日と盆の数日間と所々に少しだけ。
「お前らのせいで俺の夏休みまで減ったんだからな」
心底嫌そうな顔で言う笹川先生。だったら減らして欲しいって思ったけど、言うわけにもいかない。
葉月が言うだろうけど。
「センセー、これ何時まで?」
「昼には終わるな」
「夏弥、昼から遊ぶぞ!」
「は?……あーうん」
意外すぎる。葉月が何にも言わないなんて。
葉月の事だからもっと嫌だと言うはずなのに。
「葉月……熱でもあるんじゃないの?」
「何で?」
「今日の葉月、おかしい」
「そうか?いつもみたいに紳士だけど」
いつもの葉月だ。葉月が紳士とか有り得ない。というか、おかしい。
「お前ら本当に仲良いな」
微笑んで言う先生。
「だろー?」
葉月は得意げに言うと、私の肩に手を回した。葉月はごく自然にこういうことをする。
男友達にやるのと同じ感じだからか、付き合ってると勘違いされない。
多分、されてない。
「葉月、暑苦しい!」
私は葉月の手の甲を抓って体を離すと、ケータイを探すためにカバンを開けた。
「あ、ケータイ忘れた」
「夏弥ーお前、ケータイ忘れすぎ」
確かに私自身、忘れすぎだと思う。けど、葉月に言われると……何か腹が立つっていうか。
「本借りてくるなら早く借りてきてよ!」
葉月にカバンを押しつけると教室に向かって走った。


