石野さんと北野さんは、雑談しながら楽器の調整をした。 セットリストの1曲目は「エニィ・タイム・アト・オール」。 “これぞジョン・レノン・ロック”って感じの明るい強面系。 アイドル時代のビートルズの魅力が凝縮してるナンバー。 ジョン・レノンが若くて、爆発的にエネルギッシュだ。 このころのジョンは、音楽的才能の、まさに絶頂期だった。 「じゃ、ま、早速だけど合わせよっか」 「合わせる前に、音源、聴き直しません?」 「OK。マスター、CDいじるよ」