娘「お客はん。それが持てるんか?」

なにを言っているんだ?

「あぁ。」

娘「それはなぁ。何故か他の人は持てれんのや。」

俺はなんかを言おうとしたけど黙って話を聞いた。

娘「その紐な、どの人も『重たい。』とか『掴めない。』と言ってその紐を誰も買おうとせんのや。」

そんなことがあったのか。

何故俺には持てるんだ?

娘「よかったらあんさんにあげますわ。」

「いいのか?」

娘「ええです。まいど〜」

そう言って俺はその紐をもらうことにした。