「明るい。」

今は夜中。

普通は真っ暗。

だけど私は一応狼だから、暗いところも普通に見える。

「はぁ。歌おう。」

私は何時もの桜の木に向かった。

ついこないだ桜の木を見つけていつも歌を歌っている。

もちろん兄上もおじさん、おばさんは知らない。

人がくれば歌うのをやめる。

だから誰にも分からない。